葬儀が高額だというイメージはどうして根付いたのか

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納骨堂葬儀・葬式都内

葬儀は人生の最後を飾る式であり、その中では時折高額な費用を払うべきだというような意見も見受けられるようになっています。最近だと比較的金額を抑えた家族葬などのタイプも人気を集めるようになりましたが、ではどうしてそもそも葬儀は高額なものというイメージが付いたのでしょうか。これには大きく分けて二つの理由があります。まず一つ目として「過去の貴族たちの葬儀が豪勢だった」ということが挙げられます。

現代では貴族や平民といったような区切りはほぼ無いものとなりましたが、かつての社会で貴族は豪勢に最後を飾ることに意味を見出していました。日本国内で支持された浄土真宗の考えでは死後の世界は華やかなものであり、その華やかな世界に見送るのであれば華やかな式がふさわしいというように考えられたのです。豪華絢爛な式こそ浄土へ行くにふさわしいものであるという考えがあり、豪勢なものであればお金がかかるということになったのです。次に理由となるのが「戒名」の存在です。

「居士」や「信士」といった字が最後につく、位牌に彫られた文字がこの戒名ですが、これを得るには寺院にお布施を支払う必要があります。そのお布施は時として高額な物となり、そして現代では、かつて熱心に信仰をしていた信者や貴族にしか与えられなかったような戒名がお布施しだいで受け取れるようになりました。戒名はその後長く残るものですから、そこで大金をはたいて良い戒名をもらおうという動きがあったのです。こうした理由があったからこそ、葬儀は高額なものになっていました。

ただ現在ではこうした理由はかなり薄れてきているということは覚えておくべきでしょう。

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