自分や家族の死について元気なうちから考えることは弱気と捉えられ、家族を心配させがちです。また、そうした話をしただけで場の空気が悪くなるため、そういった場面に直面するまでご法度の話題となってしまいます。しかし、いざ誰かの葬儀となった時に、事前に相談しにいって話を聞いておくか、全てが行き当たりばったりかでは全然違います。なので、健康な時から話を聞いておくことがとても大事になります。

葬儀に関する事前相談は無料で行われることが多く、葬儀の事前相談員という資格まであり、資格を持っている人がいる葬儀社において事前相談することをおすすめします。生前のうちから死についてのことを扱うため、接客は慎重さを要します。講習で接客の仕方や話の仕方などを学んだ人たちが資格を取っているため、とても安心して話を聞きに行くことができます。その場で出てくる話としては、葬儀の流れや予算に合わせたプラン、死んだ後の手続きなど細かいことまで話題に上がります。

こうした情報を知っておくことでいざという時に慌てることなく進めていくことができます。事前相談のいいところは、自分が死んだ時にこうしたい、ああしたいという要望を直接伝えることができ、それが実現可能なのか、予算がいくらならできるのかといったことが分かることと、家族がそういったことを把握できることにあります。みんなが納得する形で天国に送り出すにはこうした話し合いを余裕がある時にする必要があります。