たいていの葬儀では、病院で紹介された業者などに依頼してしまい、意に沿わないような形や聞いていた話とは違うようなプランで行われ、見積もりを上回るお金を請求されることが多々あります。これでは安心して葬儀を行えませんし、不安が付きまといます。最近では亡くなった後はこうしてほしいと家族にお願いしておくケースもある一方、気が動転して家族がそこまで配慮できなかったということもあります。ですので、少しでも家族の負担を減らす場合や、自分の意とする葬儀にさせるべく、生前相談という形で前もって業者に相談する形が有効になっていきます。

生前相談を行うことで、どういう葬儀を求めているのか話を聞くことができますし、家族もその意向を知ることができます。そして何より、お葬式に関する費用が具体的になり、どうすればお金が削れるのか、これくらいにすればこの程度の予算に収まるのかといったシミュレーションも立てやすく、いざという時に役立ちます。余裕のある段階で葬儀の業者選びを始めておけば、ここの業者は評判がいい、近所の人がここを利用して嫌な思いをしていたなどの情報が入り、細かなところまで把握でき、イメージもつかみやすくなります。生前相談は、死を連想させてあまりいいことがないと思われがちですが、反対に亡くなってからでは全てが遅く、嫌な思いをする可能性が高いので、元気な時だからこそ相談はしておく方がいいでしょう。

よりよいお葬式にするために、情報だけは集めておきましょう。